
こんな方のために書きました。
この記事を読むと分かること
- 医局を辞めるときの切り出し方
- 話し合いの場での注意点
- よくある引き止めの言葉と、それに対する考え方
この記事を書いている僕は約8年間、医局員として過ごしました。その後退局、転職を経て現在に至ります。

僕もこの時期にはかなり悩み、いろいろな方に相談しながら準備を進めました。その結果、最後の話し合いを穏便に済ませることができました。
そんな経験をもとに、今回は「退局挨拶」についてまとめました。
退局を伝える手順
切り出し方
誰に伝えるか
退局の意志がかたまったら、「まずは教授に伝える」というのが一般的です。
医局長や直近の上司に伝えたという人の話も聞きますが、「重要な話は教授に」という医局が大半であるように感じます。

切り出し方
面と向かって「時間をとってください」とは言いにくいと思いますので、メールでアポイントメントをとるのがいいのではないでしょうか。
メールの文例はこちら
〇〇教授
平素より大変お世話になっております。(現在〇〇病院で勤務しております)コアライ ミナトです。
A. 折り入ってご相談したいことがあるのですが、お時間をいただけませんでしょうか。お忙しいところ誠に申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
B. 私事で申し訳ありませんが、今後のことについてお伝えしたいことがございます。〇〇日頃までに、一度お時間をとっていただけますと幸いです。
Aは退局というニュアンスを含まない文面、Bは含む文面です。間に「先日は~」など近況をはさむと、より丁寧なメールになります。
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【例文集】医師が転職活動で必要なメールの書き方
伝え方
どちらの文面のメールを送ったとしても、医局側は退局の話になる可能性を考えているはずです。
当日の伝え方としては、

というのが、自分としてはしっくり来ました。
・辞める理由
・辞める時期
・辞める決心がついていること
これらが、端的に伝わる言い方がいいと思います。
ここでのポイント
必ず辞めるのか話し合いの余地があるのかは、自分の中で明確にしてから臨みましょう。
スムーズに進めるポイント
可能な範囲で十分ですが、下記のような準備ができればスムーズに辞めやすくなります。
・早めに伝えられるように計画する
「退局を告げる際は、おおよそ半年前までに」というのが一般的です。次年度の人事が伝えられるのは、その頃が多いからです。
ただ人事を決める時期というのは、医局間でかなり差があります。
例年人事の連絡がある時期の1~数か月前に、伝えられるといいでしょう。
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医局を円満に辞める方法と、もう一つ知っておいてほしいこと
・納得されやすい理由を用意する
医局側に伝える理由として、理解されやすいものが用意できるのが理想です。
「地元に帰る」「結婚、出産など家庭の事情」といった理由は理解されやすいです。
逆に「人事がつらい」「年収を上げたい」など医局の方針にも関わるものは、(複数のうちの1つとしても)挙げないほうが無難です。
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医局を辞める理由。よくある12個と「うまい」伝え方
退局を告げるときの注意点
転職先を決めておく
医局を辞める決心をしている場合は、転職先を決めてから(内定を手にしてから)退局を伝えることを強くおすすめします。
理由は下記の2つです。
・引き止め/引き延ばしをされないため
・転職の妨害をされないため
・引き止め/引き延ばしをされないため
退局を伝えた時、多くの場合引き止めがあります。
引き止めに応じること自体は悪いことではありませんが、その場の雰囲気に流されて、希望と異なる決断をするのはいいことだとは思えません。
そして医局上層部にとって、「退局希望者との話し合い」は珍しいことではありません。一世一代の我々とは違い、こういった場に慣れており、説得も熟練の技です。
その一例を紹介します。
教授:「なにか不満があるの?」
退局者:「忙しすぎて、体力の限界です」
教授:「忙しさね。じゃあ、あそこ(僻地病院)行くか」
退局者:「いえ、子供もいるので教育の面からあそこは・・・」
教授:「なんでもかんでもは、世の中通らないよ。君の一番大切に思うものは何?」
退局者:「・・・」
こうして自分が我儘を言っているように感じ、引き下がってしまうのです。
しかし転職先の内定を得て、自分の市場価値を認識していれば、

と毅然とした対応ができます(声に出して、これを伝えるわけではありません)。

・転職の妨害をされないため
残念なことですが、転職活動の妨害をする、あるいはそれを仄めかすようなことを言われることはあります。
結局どういった反応をされるかは、伝えてみなければ分かりません。万が一に備えるという意味でも、退局挨拶のタイミングでは転職先からの内定を得ておいたほうがいいでしょう。
引き止めへの心の準備を
上でも書きましたが、ほぼ間違いなく引き止めはあるので、それに対する心の準備をしておきましょう。よく使われる言葉は、下記の通りです。
・まだまだ未熟なところがあるだろう
・医局の関連以外に、いい病院なんてないぞ
・医局を辞めた人で、こんな失敗例があるぞ
これらに対する考え方、答えの出し方は下の記事にまとめています。
医局を辞めるときの9つの不安/葛藤と、その乗り越え方
引き止めを受け入れても、あまりいい結末は訪れないことが多いです(僕がみた、数例の話)。

医局批判はしない
医局を辞めるからには、何らかの不満があるかもしれませんが、批判することは避けたほうがいいでしょう。
不公平や不条理があったとしても、辞める人間が指摘したところで改善されることはありません。そもそも辞めた後のことは関係のない話です。
辞めるときに言い争いをしてしまうと、医局と関係が悪化するだけでなく、他の同僚からも悪いイメージを持たれてしまう可能性があります。
ここでのポイント
「申し訳ありません、ありがとうございました」といって去るのが、損がない選択です。

まとめ
退職の切り出し方と、注意点についてまとめました。
この記事のポイント
- メールでアポイントメントをとる(文例参照)
- 「必ず辞める」のか「話し合いの余地がある」のか、はっきりさせておく
- 転職先の内定をもらっておく
- 医局を批判しない
この記事が、少しでも苦しい時期の助けになればと思います。

下の記事では、医局を辞めること全般について、さらに広く解説しています。
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「医局を辞める」徹底まとめ~方法・メリット・乗り越え方~
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医師転職の流れを完全解説~エージェント登録から入職まで~
・面接は〇〇を通して申し込むのがおすすめ
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・〇〇の時期は、気分が落ち込みやすいので心の準備を
など、重要ポイントも多数解説しています。