転職

【経験談】医師が転職を経て、楽に仕事をしていくためのポイント

2021年11月3日

 

今の仕事がキツイです…転職をして、もう少し楽に仕事をしていきたいです。でも楽な仕事についてしまって、将来的に大丈夫かという不安もあります。

今回は、こんな悩みについてです。

 

この記事を読むと分かること

  • 勤務医の働き方4パターン
  • 4パターンそれぞれの特徴
  • 転職後、楽に仕事していくための考え方

 

この記事を書いている僕は元医局員で、転職を経験し現在に至ります。転職後は精神的、体力的、金銭的に、かなり楽になりました。

「もう少し楽に働きたい」「でも不安もある」という転職前の気持ちは、非常によく分かります。

そんな経験をもとに、転職後に「楽に、かつ不安も少ない」仕事をしていくための考え方を解説します。

 

\医師 転職サイトを1社ずつ取材し、徹底比較しました/

転職サイト比較記事は こちら

 

勤務医の働き方4パターン

 

常勤医

この記事では、主に週5日勤務で、科によっては当直やオンコールもこなす、「いわゆる勤務医」を指します。これ以外にも、週3-4の常勤医という選択肢もあります。

時給の相場はざっくり5000円程度と言われていますが、サービス残業や自己研鑽という名目で、もう少し低くなることもあります。

年功序列で給料が決まりやすいので、若いときには安く、年齢とともに伸びていきます。平均年収は以下の通り。

引用元:民間医局コネクト【特集】医師×年収

<メリット>
・職を失う可能性が低い(安定)
・専門性や資格を維持できる
・身内として指導してもらえる
・トラブル時に、病院が後ろ盾になってくれる
・正社員待遇である(4つの社会保険)

 

<デメリット>
給料が高くない
ON/OFFの切り替えがしにくい
要求されるスキルや仕事量が高い
人間関係がうまくいかないとストレス

 

 

フリーランス

この記事では、非常勤で生計を立てる医師のうち、検診、献血、寝当直、脱毛など、特殊な技術や専門性を必要としないものを指します。

もちろん健診や寝当直にも、一定の知識や技術は必要ですが。

 

一般的に時給10000円程度寝当直の場合は1回40000円程度に設定されています。経験年数などは考慮されず、何年目の医師でも給料は同じです。

 

フリーランスの声

収入をキープしたまま、自由な時間が増えてありがたいです。精神的、身体的負担が減って、健康状態が著しく改善しました。

差し迫った不安はないものの、将来についての漠然とした不安感が拭えないのがデメリットですかね。

 

<メリット>
・常勤医より時給が高い
・仕事の負担は軽め
・求められるスキルや知識は多くない
・仕事のON/OFFがつけやすい

 

<デメリット>
・仕事が常にある保証はない
・時給が上がっていかない
・自分で仕事を探す必要がある
・専門性や技術の維持が困難

 

スペシャリストフリーランス

この記事では、フリーランス医師の中でも、専門性を活かした仕事をするパターンを指します。専門医資格、およびそれに準ずるだけの知識や技術が必要になります。

「専門分野の中でも希少な技術を持っている」というフリーランスから、「一般的な専門医」まで様々です。

 

スペシャリストフリーランスの声

時給に直すと、20000~30000円くらいかと。収入面を考えるとかなり良いですよ。負担は常勤医より少ないので、体が弱くても働けています。

 

年収を計算してみたり、実際の生活ぶりを聞くと...。はい...かなり羨ましい水準ですね。

おそらく、もっと高給の人もいるでしょう。ただ専門性を活かせば必ず高給になるというわけではありません。

専門性を活かしても、時給10000円程度ということも多く、専門性を高く買ってくれる勤務先をみつける必要があります。

 

<メリット>
・超高給が望める
・専門性を活かしつつ、維持もできる
・仕事のON/OFFがはっきりしている

 

<デメリット>
・求められるスキル、知識は多い
・通常のフリーランスと同じく不安定
・資格の維持が難しい場合もある
・高給の勤務先をみつける労力がかかる

 

常勤医+フリーランス

常勤医の待遇を手にしつつ、アルバイトもするというパターンです。

週5日の常勤+アルバイトという人もいますし、週3~4日の常勤+アルバイトという人もいます。

実際このパターンに属する人は多く、大学病院以外で働く勤務医の43.3 %が兼業先を持っているというデータもあります。

画像引用元:第9回 医師の働き方改革の推進に関する検討会 参考資料3

 

<メリット>
・常勤医とフリーランスのいいとこ取りが、ある程度はできる

 

<デメリット>
・週5常勤:過重労働になりやすい
・週3常勤:収入、専門性の維持、安定性などが、どっちつかずになる

 

どのパターンであっても、そこで幸せに暮らしている医師はいるので、自分にあったものを選ぶことがポイントですね。

 

転職後、楽に生きるためのポイント

 

転職をすると楽になりやすい

僕自身の経験、そして周囲の転職経験医師をみていて、「そもそも転職をすると楽になりやすい」と感じます(転職が絶対にうまくいく保証はありませんが)。

そうなる理由は、今よりもいいと思える職場を「自分で選ぶから」だと考えています。

・「自己決定」が幸福度を上げる。
・人間は基本的に変化を嫌う生き物なので、「状況がかなり改善しそう」と思えたときだけ行動する。
➡結果として、転職後は楽に生きられるようになる可能性が高い

というわけです。

 

自己決定権が少なく、生活面での負担も大きい、医局を辞めて転職する場合は、特にそれを感じるはずです。

関連記事
医局に入るデメリット
医局に入るデメリット5選【元医局員が語る】
関連記事
医師が医局人事で失うお金は○万円!?試算をしてみた

 

待遇が下がる転職はしない

転職後に前向きな気持ちで働くために、給料や労働時間(あるいは時給)といった待遇が、同等かあるいは良くなる転職をおすすめします。

もちろんやりがいなども重要ですが、仕事の満足度に「待遇面」はかなりの影響を与えます。

好き好んで待遇が下がる転職をする人は居ないはずですが、「とにかく今の職場が嫌で、それよりはマシだろう」という判断をしてしまう場合はあります。

 

待遇が下がる転職をしないためには、時間をかけて多くの求人を比較し、きちんとした交渉を行うことが重要です。

関連記事
転職候補病院でチェックすべきこと
医師が転職で失敗しないために候補病院でチェックすべきポイント8選

 

安定性は重要

業務が単純化し、勤務時間や業務量が減り、時給が上がる、イコール楽というわけではありません。

ポイント

安定性には価値がありますし、逆に不安を感じるとQOLが下がります。

 

仕事があるか、収入が充分かという安定性はもちろん、医師としての能力を維持できるかという安定性も、意外と気になるものです。

言葉の端々に強がりや不安が滲むフリーランス医師や、実際に非常勤医師が解雇される現場に遭遇すると、これを感じます。

生真面目で安定志向の性格の人は、特に。

 

知識や技術も意味を持つ

・専門性を活かしてバリバリ働いても、時給5000円程度。
・医局に属していると、それを大きく割り込むことも。
・対してフリーランスになると、専門性がなくても時給10000円程度。

こういった現実を前にすると、「医師としての知識や技術は、自分の人生を改善させることにつながらないのではないか」と考えてしまうことも、あるかもしれません。

 

ただ実際はそうではなく、

・金銭面で高く評価してもらえる専門性を持つ
・高く買ってもらえるところを探す

こういったことで、高い報酬を得ることはできます。

 

僕自身、時給20000円以上の仕事の勧誘をいただくようになりました。

もちろん専門性のメリットはお金だけではなく、職の安定であったり、患者さんを助けられたり、ということにもつながります。

 

【持論】迷ったら、現状と近い環境へ

 

ここからは持論なので、参考程度に読んでください。

もし転職先や転職後の働き方を迷ったら、現状と近い環境を選ぶことをおすすめしたいです。

あくまでも「迷ったら」です。その理由は、以下の通り。

 

転職前は投げやりになりがち

合わない環境で疲弊しながら働いて、いざ転職をしようと考えているときには、将来に対して投げやりになる傾向にあります。これは、転職後に振り返ってみて気付いたことです。

 

ここを出られるなら、もうお金さえ貰えればそれでいい。
これだけ労力を使って転職をするのだから、ものすごく楽になりたい。

こうして「本来の希望よりも、大きな変化をとってしまいがち」ということは、知っておいたほうがいいかもしれません。

 

残りの医師人生も考慮する

残りの医師人生が長いのであれば、その長い期間をどう生きていくかを考える必要があります。

例えば、医師の働き方の4パターンで言うと…

フルタイム常勤医>週3常勤医+フリーランス≧スペシャリストフリーランス>フリーランス

 

左から右へは比較的容易に移って行くことが出来るものの、逆はなかなか大変です(不可能ではありませんが)。また安定性と言う意味では、左のほうが高いです。

自分が人生のどの段階にいるか、ということは考えながら決断していきたいものです。

 

僕の結論

こんな考えから、僕は「転職後も、フルタイムで働く」という選択をしました。同じフルタイム常勤医でも、残業が減り、転勤がない環境を選んだことで、かなり楽になりました。

フリーランスやアルバイトとの兼業という選択肢もあるものの、そちらには後からでも移れると思っていますし、今はフルタイム常勤で得られる経験や安定に価値があると感じています。

個人的な考えではありますが、意外と医師転職系ブログでは少数派のようなので、まとめてみました。

 

まずはエージェントに相談を

 

ここまで解説してきたとおり、医師は多彩な生き方ができ、価値観も人それぞれです。

自分に合った仕事をみつけるため、転職エージェントを利用し、求人の提示を受けつつ相談をしてみるのがおすすめです。転職前に自分の希望が固まっている人は少ないでしょうし、希望したところでそれがかなう求人があるかは分からないので。

 

すでに転職することを決めている人は、下の転職マニュアルが参考になるはずです。

関連記事
医師転職マニュアル
医師転職の流れを完全解説~エージェント登録から入職まで~

 

すぐの転職は考えていないという人も、

・今の自分の市場価値はどの程度か
・どんな資格や技術を持つと高く評価されるか

など、キャリア相談をすることができます。

関連記事
転職エージェントへのキャリア相談がおすすめ。研修医・専攻医もOK。

 

まとめ

医師が転職を経て、楽に、不安なく仕事をしていくためのポイントをまとめました。

ポイント

  • 勤務医の働き方は4パターン
  • 自分に合ったパターンを選ぶ
  • 自己決定は、人生の満足度が上がる
  • 給料や勤務時間など、待遇面は重要
  • 安定性や、不安がないことも重要
  • 知識や技術には価値がある
  • 迷ったら、変化の小さい転職がおすすめ

さて、今回は以上です。この記事が、転職をする際の参考になれば幸いです。

 

おすすめの転職エージェント

エムスリーキャリアエージェント

Dr.転職なび

民間医局

マイナビDOCTOR

医師転職ドットコム

転職を考えているなら、この中から2~3つ登録するのをおすすめします。

 

▼これらをおすすめする根拠はこちら▼

▼エージェント登録の方法など、転職活動の全行程はこちら▼

・面接は〇〇を通して申し込むのがおすすめ
・内定を保持しておけるのは、約○日間
・〇〇の時期は、気分が落ち込みやすいので心の準備を

など、重要ポイントも多数解説しています。

 

-転職

© 2022 勤務医のマーチ