こんにちは、コアライ ミナトです。医師のキャリアを考えるブログを書いています。
最近は副業・事業を行っている医師に興味がありまして、いろいろな方をチェックしております。
今回はそんな中のお一人、【医師免許を有する消しゴムはんこNFT作家】のていねこさん(@teineko4)に、取材をさせていただきました。
・どんな事業をされているの?
・どうやって利用したらいいの?
・どんなことを考えて事業を組み上げたの?
などの疑問を、ここぞとばかりにぶつけてみました。最近話題のNFTについても、実例を交えて解説していきます。
ていねこさんのファンの方、アートに興味がある方、スモールビジネスをやってみたい方に、楽しんでもらえる記事になったと思います。

活動の紹介
ていねこさんについて
Q. まず、ていねこさんについて教えて下さい。
A. 2016年に都内の医学部を卒業し、初期研修から北海道で働いております。家庭医療(総合診療)研修の傍ら、学生時代からの夢であった作家を目指すようになりました。
2021年10月よりNFT、11月より現物の消しゴムはんこ販売を開始し、現在に至ります。
消しゴムはんこについて
Q. どんな消しゴムはんこを作られているのですか?
A. 「解剖学的消しゴムはんこ」と称して、骨や臓器などといった人体のパーツをモチーフにしたはんこを作成しています。
一番のこだわりは、なるべく解剖学的に正確に見えるよう彫っているという点です。細かい構造も捉えられるように、学生時代にお世話になった解剖学の教科書を見ながら図案を作成しています。
二番目のこだわりとしては、いわゆる健常な正常解剖のみを作品にしており、怪我や病気をモチーフとしたものは作っておりません。これは私が臓器のはんこを彫るようになったきっかけが関わっています。
家庭医として様々な疾患・状況に関わってきましたが、他者に対して「もう少し自分の体に関心を持ってもらえたら」「もっと自分を大事にする意識を持ってもらえたら」と感じることが日々何度もありました。
そこで、普段は目に見えない体の一部を作品として見える形にすることで、見た方が自分の体に立ち返る機会を作りたいと思うようになりました。
あえて理想とも言える「正常」をモチーフとした方が、万人に関係のある作品が作れると考え、怪我や病気は取り扱わないことにしています。
<図案開発風景>
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「デフォルメされているのにリアル」というのが僕の感想です。単なる形だけではなく、質感や重量感が表現されていて、「実際に手に持って、触れたことがある人が作ったんだろうな」と感じるんですよね。

そのリアルさは、医療に関係ない方にも「これが自分の中で働いている」と感じてもらうきっかけになりそうですね。
あと「専門にしている臓器への愛が深い医師」って多いので、そういった方に刺さるのではないでしょうか。
Q. もともとアートやハンドメイドのような活動は、されていたのですか?
A. 趣味の範疇ですが、学生の頃から創作はしていました。
幼稚園から高校を卒業するまでは海外で暮らし、19歳で帰国したのですが、はじめは周囲にうまく馴染めず、英語でも日本語でも表現することの難しい葛藤を絵で表現するようになりました。
大学で臨床実習が始まり、患者さんとの関わりが増えてからは、その時の心の動きも絵に描いていました。初期研修中はあまり創作の時間は取れませんでしたが、後期研修が始まってから消しゴムはんこに出会い、この3~4年ははんこを主体とした創作を中心に行っています。
<ある日のツイッターの投稿>

Q. 消しゴムはんこは、どこで購入できますか?
A. ECショップのBASEで販売を行っています。
値段はモチーフの複雑さや完成品の大きさによって、4000~6000円前後としております。また、最近はより親しみやすい作品もお届けしたいと思い、3個で3000円の「ひとこと臓器3個セット」も販売しております。
<BASEのショップ画面>
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「ネットでお店を開くなら~BASE ♪」というやつですね。購入するときは、会員登録不要ですし、決済方法も下の3つから選ぶことができます。
・クレジットカード
・銀行振込
・代引き
購入された方の声
NFTについて
Q. NFTのアートも販売されているとのこと。そもそもNFTがどんなものか簡単に教えて下さい。
A. NFTはnon-fungible token(非代替性トークン)の略です。ブロックチェーン技術を用いてデータをネット上に記録することで、そのデータの所有者や取引の経緯が半永久的に保存できるようになったのですが、その技術を利用してデジタル資産化したあらゆるデータをNFTと呼びます。
この技術は、これまでインターネット上でのみ活動していては直接利益を得ることが難しかったアーティストにとって革命をもたらしています。
例えば、有名な絵画のモナリザはダ・ヴィンチが制作し、ルーブル美術館が保有していることは周知の事実であり、誰かがモナリザの精密なコピーを作って売ったとしても、オリジナルのモナリザとは同等の価値を持つことはないと思います。
それと似た状況がデジタルデータにも作り出せるようになりました。これまで、例えばSNS上でJPEGの画像作品をアーティストが公開したとして、そのデータは誰にでもコピーすることができ、場合によっては他人が作者を騙って不当に利益を得ることもあったと思いますが、そのJPEGがNFT化されていればその心配はなくなる、というものです。
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デジタルデータに「本物です」という証明を付ける技術…という理解を、僕はしています。
「たった一点の、本物を持っている」という感覚が、アートを所持する一番の意義のはず。これまではデジタルアートではそれが難しかったけれど、NFTによって可能になったというわけですね。
・一点もののデジタルアートを、デジタルフレームに投影して鑑賞する
・一点ものの紙に描かれた絵画を、額縁に入れて鑑賞する

値上がりを期待して、投機のようにNFTを買うのはおすすめしませんが、純粋にアートを楽しむために買うのはありかもしれません。お手頃な値段のものも多いようです。
Q. ていねこさんは、どんなものを販売されているのですか?
A. 私は「解剖学的消しゴムはんこNFT作家」として、自分が彫った消しゴムはんこの陰影をパソコンに取り込み、デジタルコラージュを作成してNFT化しています。
はんこと同様、解剖学的に正確な表現を心がけていますが、デジタルの場合はあらゆる装飾を加えることが可能です。それを利用して、より自分が伝えたいメッセージや、臓器の機能を表現しています。
作品によっては、NFTをご購入頂いた方に元となったはんこを郵送でプレゼントするサービスも行っています。
<はんこを用いたデジタル作品>
最近はデジタルを主体とした表現にも興味を持ち始め、ボクセルという3Dアートにも挑戦しています。立方体のみを組み合わせて、極力正確に臓器を3次元的に表現することにやりがいを感じています。こちらはまだ実験段階なので販売は行わず、展示のみとしています。
解剖学的なはんこを用いた作家も珍しいと思うのですが、私の知る限りではNFTの付加価値としてはんこの現物を用いた作家も、ボクセルアートで臓器をモチーフにしている作家も殆どいないと思います。新規性については自信があるので、自分の軸を保った上でアートとして質の高い作品を作るように心がけています。
<ボクセルアート>
Q. どうやったら、NFTアートを購入できますか?
A. NFTを取り扱っているオンライン上のマーケットで販売しております。
現在最も作品を多く掲載しているのはOpenSeaです。購入には暗号通貨(=仮想通貨)のETH(イーサリアム)が必要で、コインチェックなどの暗号通貨取引所でETHを入手し、MetaMaskなどの暗号通貨用ウォレットを用いてOpenSeaに接続する必要があります。
最近、日本円で決済が可能なHEXAという国内マーケットにも進出しました。
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NFTの購入方法は、こんなイメージ。

Q. ていねこさんのNFTアートのお値段は?
A. 作品にもよりますが、現在の価値でおおよそ4000円~8000円でご購入頂けます。
すでに他の方に購入された作品や、現在値段をつけていない作品については、「オファー」という形で、購入価格を提示して交渉することも可能になっています。
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1ETHは、直近1年間で18万円~53万円くらいで動いています。作品は、0.02ETHくらいのものが多いとのこと。プラスETHで取引をする手数料(ガス代と呼ばれる)が少しかかって…というイメージですね。
Q. 買ったNFTアートはどこに保存されて、どうやって楽しんだらいいのでしょうか?
A. ブロックチェーン上に乗った状態で鑑賞するのであれば、オンライン上でギャラリーを作成し、展示することが可能です。無料で作成できるギャラリーもあります。
<オンラインギャラリー>
あるいは、元のデータはJPEGなので、画像データをダウンロードしてスマホのロック画面にセットしたり、印刷して部屋に飾ったりといったことも可能です。
ちなみに、作品の取引履歴や所有権はブロックチェーン上に刻まれていますが、データの著作権については現状規制がありません。そのため、個人で楽しむ目的を超えた利用については作者に確認をとって頂きたいです。
Q. SNSのアイコンにする程度であれば、許可なしでもOKですか?
A. OKです。ちなみに、最近日本でもサービスが開始したTwitter blueという有料サブスクリプションに契約すれば、一部のNFTをプロフィールアイコンに設定することができます。

購入された方の声
翻訳業について
Q. 翻訳業もされているとのこと。どんな翻訳をされているのですか?
A. 日本語が母国語のアーティストさんが、英語圏に向けて作品の宣伝を行う際に、細かいニュアンスを維持した上で文字数制限を満たすような、AIではできない範疇の英訳を行っています。
過去には、日本の伝統文化をテーマにした作品で、齟齬の無いように文化について訳したこともあれば、絵に自作の童話をつけるために、童話を英訳したこともあります。
Q. どうやって翻訳をお願いしたらいいですか?こちらもNFTを使っているのですね。
A. OpenSea上に、Polygonチェーンを利用した翻訳専用のコレクションを展開しています。Polygonは、ガス代(取引の手数料)がかからないことなどから日本のアーティストさんに人気のチェーンとなっています。
実際にNFTとして登録しているのは画像データですが、作品説明の欄に翻訳権の条件を記載しています。このように、会員権などの付加価値を付けられることもNFTの特徴として注目されています。
もちろん、「いま手元に暗号通貨がなくて・・・」という方に関しては、日本円の振り込みで対応しております。
Q. なぜ翻訳もNFTでされているのですか?クラウドワークスなど、もっと一般的な受注プラットフォームを使えば、より多くの利用者が見込めるような...
A. 単純に、「NFTに付加価値をつけて販売する」という新しい仕組みに興味があったからです。
また、あまり翻訳事業を手広く行いたくはないので、ツイッターで知り合った作家さんが有償で依頼したいときに気軽に頼める程度のサービスを目指した結果、今の形をとっています。
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NFTアートに付録として、「翻訳をしてもらえる権利」を付けている。こうすることで、基本的には作家さんのNFTやアートに関する翻訳に限定している、ということですね。
「仕事を選ぶ」というのは個人で事業を行っていくうえでの、醍醐味でもありますし、不可欠なことでもあります。
Q. 翻訳のお値段は?
A. 和文100〜140字(1ツイート分)に対し0.01ETH(約3000~5000円)としております。
翻訳としてはかなり高い方で、実際は「作品に掲載する用」と「ツイートする用」、また「口頭で海外のコレクターに説明する時用の原稿」など複数の成果物をお渡しするなどしています。
利用された方の声
事業化の方法
事業を徹底分解
Q. ていねこさんの事業を作るにあたって、どんな知識や準備、勉強が必要でしたか?以下の4つに分けて、解説してください。
・商品(商品を作るためのもの)
・プラットフォーム(商品を届けるためのもの)
・宣伝媒体
・法律・規制
商品
はんこ作り
まずは自分が好きだと思う作家さんをたくさん見つけ、SNSをフォローしたり書籍を購入したりして目を養いました。消しゴムはんこの道具やノウハウについてはYoutubeで勉強しましたが、細かい彫り方やデジタル化については自分で色々と試しながら確立していきました。
買ってもらえる作品づくり
後述しますが、ブランディング戦略は必須だと思います。
アートのNFT化
私が参入した2021年冬はまとまった資料が少なく、英語のサイトを読みあさって勉強しました。最近はネット上にまとめブログを書いている作家さんも増えているので、参考にすることができます。
翻訳のための英語力
これはもうかねてから培ってきたものなので、特に言える事はありません。
プラットフォーム
現物のショップ
私はBASEを利用していますが、ハンドメイドのみであればminne
、グッズ販売のみであればSuzuriなど、複数の選択肢があります。
NFTのマーケット
世界的に最も敷居が低く、掲載コレクション数が多いのはOpenSeaであり、私もまずはOpenSeaでコレクションを展開しました。NFTの専門知識も関わってきますが、OpenSeaの運営形態やコントラクトの限界などから、他のマーケットにも参入する予定です。どう活動するかによってどのマーケットを選ぶかも変わってきます。
NFTに関する勉強が一番大変です!Web3.0に関する包括的な知識、Metaverseに参入するのか、あくまで自分の作品を展開する場としてNFTのマーケットのみ利用するのかなど、販売戦略に直結します。
オフィス
基本は自宅で活動していますが、住所貸のためにレンタルオフィスを契約しています(費用のところで後述)。
銀行口座・カード
ネットバンキングで「ていねこ」屋号の口座を開設し、デビットカードを作成しました。
コメント
屋号付き口座については、こちらの記事にまとめています。
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医師が副業・事業を始めるのに、おすすめの銀行口座は?選び方も解説。
宣伝媒体
NFTをやるなら今はほぼ必須になっています。国外のコレクターも殆どがTwitterで情報収集を行っています。
Tiktok
ハンドメイドなど制作風景が「映え」の場合は宣伝に効果的です。
Meta社が今後インスタでNFT発行を可能にするかも…という噂がたってからNFT作家のユーザーが増えていますが、私はあくまではんこ作家として運営しています。
Youtube
私はほぼ触っていませんが、書道家さんなど制作風景が長めの方やNFTノウハウを伝授することで宣伝したい方にはおすすめだと思います。
WordPress
独自ドメイン(teineko.com)でブログを運営したかったので契約しました。国内ではnoteを使っている作家さんが多い印象ですが、noteは医師としての記録を行っているので区別するためにwordpressを選びました。
Discord
特定のテーマごとにサーバーが立ち、掲示板や通話で情報交換を行っています。プロジェクトのサーバーと、個人作家のサーバーがあり、ていねこ もサーバーを運営しています。Twitterでは流れてしまう情報の集積であることや、貢献度によってユーザーにランク付けができることが魅力となっています。
Linktree
上記のように、たくさんの媒体にアカウントを作ることになります。自分もファンも分からなくなってしまうので、リンクをまとめておけるLinktreeはほぼ必須です。無料です!
<Linktree>
法律・規則
職場の副業規定
事前に総務課に確認しました。
個人事業主について
「新版 トコトンわかる 個人事業の始め方」という書籍を購入しました。これに必要書類や税務のことなど一通り書いてあるので重宝しています。
経理
会計ソフトfreeeを契約しました。NFTで得た収益は基本的に雑所得になるので、取引内容とその日のETH終値だけ記録しています。
法律
著作権について。またNFTの法律については、金融庁のHPを適宜チェックしています。NFT作家やコレクター同士の情報交換も欠かせません。
その他、事業について
Q. どういったことを考えて、今の業態になったのですか?思考や戦略をお聞きしたいです。
A. ・・・特に何も考えていません(笑)。
元々、年に1~2回、自分の頭にあることをできるだけ書き出す習慣があり、その中で創作の割合が増えてきたあたりから「作家になりたい」と考えるようにはなっていました。
本業の休職をきっかけに、副業について勉強して戦略を練る時間が取れたので、NFTが一般に浸透するタイミングで事業化を開始できたのは完全に偶然です。
ただ、やると決めてからはブランディング戦略(後述)をかなり綿密に練って、自分の体力の範囲内でできる事・やらない事を吟味する時間はとりました。
コメント
考えていないどころか、ご自身の強みを考え抜いて、緻密に組み上げられてませんか?
・アートの下地:はんこ。コラージュ。
・医学の知識:臓器をモチーフに。
・英語力:まだ日本語情報の少ないNFTを英語で勉強。翻訳業。
・時間制限のある個人の事業:制作時間が短めのはんこ。
→医師免許を有する消しゴムはんこNFT作家
Q. 事業のために、現在どのくらいの時間を取っていますか?
A. 週5~10時間くらいだと思います。
事務作業に週1~2時間。宣伝は毎日30分程度。制作は、体力やコレクション展開の予定にもよりますが、週4~5時間くらいでしょうか。
コメント
週5~10時間ならば、確保できる医師も多そうです。やはり「制作」が本分で、今後は売れれば売れるだけその時間が増えてくるわけなので、ゆとりは持っておきたいですよね。
Q. 事業のための初期費用は、どのくらいかかっていますか?
A. 画像制作用のiPadやパソコンは元々持っていたものです(購入するのであれば10~20万円)。
現在住んでいる部屋が事業用途に使えないので、住所貸兼レンタルオフィスを契約しています。これが入会金5000円+月会費9000円で、地味に大きな出費です。
NFTに参入するのであれば、コレクションを展開する手数料がかかる場合もあるので、1万円相当の暗号通貨を事前にウォレットに入れておく必要があります。手数料は日時によって変動するため、私は運よく2000円程度の出費で済みました。
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パソコンを除外して考えると、20万円もあれば1年は戦えそう。オフィスが不要な方は、数万円ですかね。スモールビジネスって、本当に安く始められます。
Q. まだスタートアップ段階とのことですが、現在の売上を教えてください。
A. 2021年10月から2022年3月の5ヶ月間ですが、NFTの合計売り上げは作品が0.23ETH(約8~9万円)、翻訳が0.06ETH(約2~3万円)でした。
日本円では月5000円~1万円程度の売り上げがあります。
Q. これまでにどんな苦労がありましたか?
A. 作家を名乗る前に、セルフブランディングについてかなり時間をかけて考えました。
医師であり消しゴムはんこ作家であり、さらにNFTも…となると、自らの作品をどのように宣伝すれば良いのか、またどういう売り方が効率良いか、どこまで手を広げるかを事前に決めておかないと、必ず迷いが生じることがあるだろうと思っていたからです。
また、画像データのみをNFTとして販売するアーティストはどんどん増えており、特にイラスト領域はすでにレッドオーシャンと言われています。追加のコンテンツがあること、何かのサービスの会員権が付属していることなど、JPEG以上の価値を示せるようなプロジェクトが注目されており、クリエイターとマーケターでチーム作っているところも増えている状況です。個人の作家として勝負するからには、アーティストとしての思想が確立した、一貫したブランディングは必ず役に立つと確信し、注力しました。
ブランディングについての知識はほぼゼロの状態からのスタートだったので、本を買ったりネット記事を読んだり、自分の強みや弱みについて書き出したりと、全く新しいことを勉強し身につける過程が必要でした。大変で労力もかかりましたが、おかげで今は大きくブレることなく活動ができていると思います。
ホームページにも記載しているのですが、2020年に病気を発症し、医師の休職を余儀なくされたことでかえって作家業に目を向ける余裕ができた、という事情があります。職場と相談しながら、復職も一旦は診療から離れて時短勤務を行う方針となりました。それでもなお、体力の衰えは感じており、常に体調管理を意識して過ごす日々です。当直明けにそのまま飛行機に乗って、友人の結婚式に参列して日帰り、なんてこともできていた時期が懐かしい・・・
作品制作や宣伝は集中力を要するのであまり連続して行えず、ちょうどいいペースを模索している最中です。
Q. 今後の展望を教えて下さい。
A. 短期目標としては、5月20日にビッグサイトで行われる「デザフェス」というリアルのイベントに消しゴムはんこ作家として初参加するので、そこで利益を出せるような宣伝と制作に注力していきます。
NFTでは、現在1作品0.02~0.04ETHで販売しているのですが、年内にはオークションによって0.1ETHを超える価値がつく作家になりたいと考えています。そのためには成長し続ける、応援しがいのあるアーティストであることを示し続けなければならないので、Twitter以外のSNS更新にも注力していくことになると思います。
長期的には、「『みんな持ってるけどみんな違う』あなたの体を作り、支えるものたちに思いを馳せて欲しい」というメインメッセージを崩すことなく、消しゴムはんこ作家として、また医師として、自分を大事にすることについて発信できるような体制を確立したいです。学生の頃の夢に「絵本作家」もあるので、はんこ+デジタルで絵本制作ができたら最高です。
まとめ
Q. 最後に、
・ていねこさんのサービスに興味を持った方
・ハンドメイドやアートの事業化に興味がある方
に一言お願いします。
A. 「ていねこ の作品はターゲットがわからない」と指摘されることがあります。それもそのはずで、私のターゲットは「体をもつ全てのひと」です。
私の作品をご覧いただいて、親近感をもったり、どきっとしたり(なぜか唐突に肝臓に対する懺悔を始める方が少なくありません)、ときめいたりしてくださったら、それだけで私が作家をやっている意味があると思っています。気になる商品がある時は、お気軽にtwitterなどからご連絡ください。
医師は医師免許を取得して初めて名乗れるものですが、作家は自分が名乗ってしまえばその瞬間からなることができます。
ものの売り方から宣伝の戦略、行政関係の書類の出し方まで、やってみて初めて分かることもありますし、わからないことを聞ける先輩方が少なからずいる業界ですから、興味があったらまずは飛び込んでみることをお勧めします。しかし健康第一で!

・実際に触れたことがある人にしかできない、リアルなはんこ作り
・ご自身の強みを駆使して、最先端の分野に挑戦していくビジネスモデル
そんなていねこさんの事業に興味を持たれた方は、こちらからどうぞ。
では、今回はこれにて終了です。このブログでは、今後も事業・副業をしている医師にお話を聞いていきたいと思います。
こちらの記事では、医師の副業・事業全般について解説しています。
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医師の副業・事業について徹底解説~おすすめ業種・注意点・副業禁止の職場・税金など~