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働き方/その他

医師に向いていないと思ったら【試してほしい4つのこと】

2021年7月20日

医師に向いていないと思ったら

 

最近仕事でうまくいかないことが多くて..自分は医師に向いていないのでしょうか。

今回はこんな悩みがテーマです。

この記事を書いている僕は、医師歴約10年。その半分以上を、「医師に向いてない」と感じながら過ごしてきました

そんな僕ですが、少しずつ

・自分は医師に向いているのかもしれない
・医師の仕事が楽しいかもしれない

そう感じられるようになりました。

こんな経験をもとに、「医師に向いてないと思った時に試してほしいこと」を4つ解説しました。

では、みていきましょう!

 

※初期研修医の方は、下の記事へ移動してください。別で解説をしています。

 

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・体調を整える/つらいと周囲に伝えてみる

 

まずは体調に問題がないか、確認してみてください。「医師に向いていない」と感じてしまう時期には、ここに何らかの問題を抱えてしまっていることも多いです。

体調が整わない限り、将来に関する正しい判断をすることが難しくなります。

また「なんとなく環境を変えたほうが良い」と感じてはいても、大きな決断や行動をとるだけの活力も湧いてきません。

状態によっては、産業医や心療内科といった専門家への相談が必要かもしれません。

また自分が抱えている問題をオープンにすることで、取り巻く環境が改善するというのはよくある話です。

 

ポイント

つらいとき、うまく周囲にそれを伝える能力は、長い医師人生のどこかで必ず必要になります。

 

・めちゃくちゃ努力してみる

 

当たり前のことを言うようですが、努力、勉強をすると、それだけ医師としての自分の実力はあがります

何のひねりもない方法ですが、「能力面で向いていない」と感じるならば、努力するのが最も手っ取り早いです。

本を一冊読むだけでも、読む前と比べて、見えるものが違うことが実感できるはずです。

何か一つ自信を持てる分野を作ると、淡々と流れていく仕事の中のアクセントになります。周りの人の役に立てる場面も増えます。

多くの人は、レンガを積むように成長することはできません。砂を積んでは崩れ、積んでは崩れ、少しずつ山を高くしていくイメージです。

ちょっと偉そうでしたかね…

 

・職場を変えてみる

 

3つ目は、職場を変えるということです。

転職ですね。
僕にとって、これが最も大きかったです。

 

「医師に向いてない」のではなく、今の職場、働き方に向いていないだけかもしれません。

転職には3つの視点があります。

・労働条件を変える
・人間関係を変える
・働き方を変える

1つずつ、みていきましょう。

 

労働条件を変えてみる

勤務時間、給与、仕事内容などの労働条件を変えるという視点です。

 

ちなみに、医師全体の平均労働時間は約52時間/週とのことです。(※外来や入院などの診療時間、教育や研究などの診療外時間、当直などの待機時間を含めて計算されています。オンコールの待機時間は含められていません)

参照元:医療従事者の需給に関する検討会 第28回 医師需給分科会 参考資料5

別の検討でも、男性約58時間/週、女性52時間/週と似たような結果が出ています。

参照元:第9回 医師の働き方改革の推進に関する検討会 参考資料3

平均給与はこちらです。

25-29歳30-34歳35-39歳40-44歳45-49歳50-54歳55-59歳60-64歳
男性676.5952.11262.81414.71503.91739.11745.21809.2
女性653.2855.910861317.81254.91510.618781361.7

単位:万円

引用元:民間医局コネクト【特集】医師×年収

これより悪い労働条件で働いているならば、転職によって改善する可能性があります。

普通より厳しい条件で働いて、「向いてない」「仕事が好きでない」と思ってしまっていませんか?

ポイント

良い労働条件は、前向きな気持ちで働くモチベーションになります。

また転職によって、自分に「向いていない仕事」を避けられる環境が、手に入るかもしれません。

特に大学病院で働いている人は、大きく改善する可能性が高いと思いますよ。

 

人間関係を変えてみる

「仕事に向いていない」と落ち込む時、その原因が人間関係であることも多いです。

特に上司からは、良くも悪くも大きな影響を受けます。小さな職場であれば、周囲と自分どちらが正しいかわからず、自分を責めてしまうこともあるでしょう。

他人の性格や行動を変えることは難しいです。人間関係を変えるという点でも、転職はいい方法の1つです。

 

働き方を変えてみる

医師にできる働き方は多様です。

・週5日常勤(実質6日以上の場合も)
・週4日常勤(+非常勤1日)
・フリーランス=非常勤のみ
・開業、起業

人にはそれぞれ「自分に向いている」働き方があります。それを探すことが、「医師に向いている」への近道です。

休日にスポットバイトをやってみるというだけでも、視点が変わり、人生が変わるきっかけになるかもしれません。

「試しに病院開業」はハードルが高すぎますが、医師以外の小さなビジネスをやってみるというのはオススメです(次の「医師以外として働いてみる」の項で解説)。

キャリア相談のできるおすすめの転職エージェントや、転職の具体的な方法はこの記事の最後で。

 

ポイントとなる考え方

「自分に向いている仕事」を手に入れるためのポイントは

・一定以上の嫌なこと
・他人よりうまくできないこと

を少しずつ削ぎ落としていくイメージです。

自分が「向いていない」と思うことを削ぎ落とした時、それでも「医師としての仕事が残るか」どうかです。

本当に何もなくなってしまうという人は、少ないと思いますよ。

 

・医師以外として働いてみる

 

医師以外として働いてみるメリット

医師以外として働いてみるのも、かなりオススメです。

ポイント

これによって「医師としての自分に足りないもの」から「持っているもの/できること」に、目が向くようになります。

 

僕にとっては、ブログでした。

このブログは、仕事としての熱量で作っています。でも初めはうまくいかないことばかりでした。

・ブログや副業について、勉強することが多すぎる
・勉強しても理解できない
・ブログが誰にも読まれない

当然です。なにもない更地に一から立ち上げていくわけなので。

そんな「なにもない視点」から、ふと医師としての自分をみたときに

・医師として、積み上げてきたもの
・医師として、自分にできること

に目を向けることができました。

ブログよりは、医師をうまくできる。

 

医師以外として働くときのポイント

医師以外として働くときのポイントが2つあります。

 

① 人に雇われて時給で働かないこと

誰かが作ったビジネスのなかで、時給で働いても、意義は薄いと思います。すべきことも、結果も決まりきっているからです。

時給1000円程度で単純作業をして、「やっぱり稼げないな」で終わってしまいます。

本気で医師以外の仕事に転職をすれば別かもしれませんが、これは「試してみる」にはハードルが高いです。

 

②医師も継続しながら小さく始めること

医師の仕事をすべてやめ、収入を断ってというのは現実的ではありません。

生活に支障がない範囲ではじめて

・うまくいかなければ、これまでの仕事に戻る
・うまく行けば、大きく育てる

という方針をおすすめします。

現在の仕事を続けつつ、週末や昼休みに作業をするというのがミニマムなやり方です。

医師の仕事は非常勤で続け、生活の不安がないなかで、昔からの夢にチャレンジするのもいいでしょう。

ポイント

まずは、小さく小さく。なるべく後戻りができるように、始めるのがポイントです。

 

ブログはおすすめ

例えば、ブログはおすすめできます。初期費用や継続費用が非常に安いです。納期がないので、自分のペースで進めることができます。

また広告を付けなければ、読者だけは増やして、お金は手にしないということができます。

副業が禁止されている病院の医師も、始めることができますよ。

もし読者がどんどん増えれば、副業が許可される病院に転職して、広告をつけるのもいいでしょう。

 

・まとめ

医師に向いていないと思ったときに、試したいことをまとめました。

試してほしいこと

  • 体調を整える
  • 努力という力技で「向いている」に変える
  • 自分に「向いている」職場を手に入れる
  • 医師以外として働いてみる

僕はこの4ステップで、医師としての自分を前向きに捉えられるようになりました。

医師の世界は、思っていたよりも多様性に寛容で、懐が広いようです。

どこかに、あなたに「向いている」仕事があると思いますよ。

さて、今回は以上です。

 

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