医局に入った後

教授の退官に合わせて医局を辞める という考えは正解か

2021年8月3日

教授の退官

 

教授の退官まで後3年。退官に合わせて医局を離れようと思うのですが、どうでしょう。

こんな疑問に答えます。

 

今回は「教授の退官に合わせて医局を辞めること」というテーマです。

この記事を書いている僕は、元医局員で、退局、転職を経て現在に至ります。

自分以外の退局経験者と話をしたり、退局を考えている人から相談を受けたりするなかで、上のような言葉を何度か耳にしました。

確かに一見、円満に辞められそうな印象は受けます。

ただ実際に退局を経験した身としては、どちらかというとおすすめできない戦略だと感じてしまいます。

その理由を解説していきます。

 

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退官前後の医局の状況

 

まず退官前後の医局の状況については、大まかに下記のとおりです。

 

退官前

教授退官の数年前から、医局の雰囲気が慌ただしくなってきます。

具体的な変化として、退官の花道としての学会主催など行事が多くなり、その準備に追われ始めます

また医局員も次を見据えて行動し始め、人の出入りが多くなります。

 

退官後

退官後、新たな教授が誕生したときも大きな変化があります。

残念な話ではありますが、直接「医局から出るように」と伝えられるスタッフや、実質的な左遷をされるということは、未だによくあることです。

そうでなくても医局の運営方針が変わることは避けられず、医局に居づらくなって(これまで優遇されていた人など)、自分から出ていく人もいます。

こういった背景を踏まえて、ここからは「退局を、教授の退官に合わせるデメリット」を解説していきます。

 

デメリット①:忙しい期間である

 

退官の前は、日常業務以外の仕事が多く舞い込み、個人としても仕事量が増えます。

「仕事量が多い」「雑用が多い」という理由で医局を辞めたい方も、多いのではないでしょうか。

この期間には、まさにその「雑用」が多く降り掛かってきます。学会や教授退官の記念式典、あるいは業務の引き継ぎなどです。

忙しい上に記念行事のための寄付金や会費も必要になり、心が荒む時期でもあります。

すでに辞めたいと心に決めているのであれば、わざわざこの時期に突入する必要はないと思うのです。

仕事が忙しいと、転職活動をするのも大変です。

 

デメリット②:ピッタリのタイミングでは辞めにくい

 

「教授とぴったり同時に辞めて、後腐れなし」というのは、難しいのが現実です。

記念行事の担当やその後の引き継ぎなどは、退官ギリギリ、あるいはその後に至るような仕事になります。

ポストにもよりますが、末端の医局員であっても、何らかの仕事を担当することになります。

それでもなおこのタイミングで辞めるとなると、「自分は辞めるのでそれは担当できない」と伝えなくてはなりません。こうなってしまうと、本来配慮していたはずの現教授の心証にも関わってきます。

 

デメリット③:退局者が増えやすいタイミングである

 

教授退官前後の数年間は、そもそも退局者が出やすいタイミングです。複数の医局の話を聞きましたが、どうもその傾向にあるようです。

意外かもしれませんが、「退官前から」医局員が減っていきます。理由は下記の3つです。

・診療以外の雑用が増えやすい
・医局運営が短期的な視点になりがち(強権的)
・長年の不満がたまっている

ただでさえ忙しい時期に人が減ると、負担が増え、さらに人が減りというループに入っていきます。

教授退官後も当然、辞める人は多くなりがちです。主な理由は3つです。

・教授が辞めさせる/左遷する
・方針が代わり、これまで優遇されていた人がされなくなる
・雰囲気が変わり、合わなくなる

 

転職先が競合するかも

科や地域、辞める医局員の人数にもよりますが、多数の医局員が一度に辞めると、転職先が競合する可能性があります。こうなってしまうと大変です。

確かに「どこかには仕事はある」のですが、

・現在の居住地の近く
・給料がそれなりに良い
・やりがいがある
・長く勤められそう

などの条件を満たしてくれるポストは、いくらでもはありません。

皆が辞めはじめる前に、行動したいところです。

 

デメリット④:残る人への影響が大きい

 

もし現教授への影響は少なくできたとしても、医局に残る人からは、忙しい時期に辞めた人という印象を持たれてしまいます。

医局に残る人は、これからその地域でバリバリ仕事をしていく人です。そういった人の心証を悪くするのもできれば避けたいものです。

 

デメリット⑤:転職が先延ばしになってしまう

 

転職は、どうしても気が重いイベントです。「次の教授が自分に合うか確認する」などと理由をつけて、先延ばしにしてしまいがちです。

そのうちに医局でのポストが上がり、家族が地域に馴染んでしまい…と辞めにくくなっていきます。

退官のタイミングに、たまたま自分に合う求人がないかもしれません。

ポイント

あくまで、自分のタイミングで行動することをおすすめします。

 

転職活動を始めてしまうのがおすすめ

 

・医局を辞めるという決意をした
・気持ちが固まりかけている

ということならば、医局の状況に関係なく、転職活動を始めるのがおすすめです。

医師の転職活動にかかる期間は、3ヶ月程度が目安と言われていて、それほど長いものではありません。

ただ転職活動を経験してみて、早く始めるメリットを感じたのも事実です。主なメリットは下記の2つです。

・自分や家族の希望を明確化する時間がとれる
・自分に合ったエージェントを探せる

 

詳しくはこちら
医師が転職活動を始めるタイミング
医師が転職活動を始めるタイミングは?【多い時期とその理由】

まとめ

教授の退官に合わせて医局を辞めるということについて、解説してきました。

デメリット

  • 忙しい期間である
  • 退官のタイミングぴったりには辞めにくい
  • 退局者が増えやすいタイミングである
  • 残る人への影響が大きい
  • 転職が先延ばしになってしまう

デメリットも多く、「イメージするほどスムーズに話が進まない」というのがこの記事の結論です。

繰り返しになりますが、ポイントは「あくまでも自分のタイミングで」です。

さて、今回は以上です。

 

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