今回はこんな疑問に答えます。
この記事を書いている僕は元医局員で、退局、転職を経て現在に至ります。
医師って本当に転勤が多いですよね。最近は落ち着きましたが、僕も昔は転勤が多く、それに伴う出費もかなりかかっていました。
そんななかで、少しでも出費を抑えようといろいろ調査をし、みつけた方法をまとめてみました。
①家を借りる費用を抑える
まずは賃貸物件を借りる費用を抑える方法です。
複数の不動産屋で見積もりをとる
複数の不動産業者から、見積もりを取るようにしてください。
ふらっと入った駅近くの路面店で「家を探しているのですが」といって、そのまま借りてしまうと、
・家賃1ヶ月分以上の仲介手数料
・よくわからない安心保証パック
・よくわからない防虫処理
などで、初期費用がモリモリにされてしまうことも多いです。
これを防ぐため僕がとっている手法は、下記の2つです。
事前に「仲介手数料無料」を謳っている不動産屋に連絡
物件を見に行く前に、「(地名) 仲介手数料無料」でGoogle検索をし、出てきた2社程度に物件をピックアップしてもらいます。
不動産屋の場所が県庁所在地など都市部で、居住予定地がそこから離れた土地であっても紹介可能であることが多いです。
こうして「いくつか気になる物件とその見積もり」を既に持った状態で、現地に行きます。
ちなみに「仲介手数料無料」系の不動産屋は、
・部屋の内見をさせてくれる業者
⇒内見に付き添ってもらう
・内見には付き添ってもらえない業者
⇒現地で別の不動産屋で内見を頼む(ピックアップした物件を案内できるところ)
の2種類あります。
現地でも路面店の不動産屋を数社まわる
上記と併せて、現地にある不動産屋も2社程度は、入ってみるようにしています。
・新たな物件を紹介してもらう
・費用の交渉をする
といったことが目的です。
こうして合計4社程度から、見積もりを取ります。このちょっとしたひと手間で、安くなる可能性が高いです。
こんなやりとりが毎回のようにあります。
引越し日の1カ月半~2カ月前に内見にいく
内見にいく日を、引越し日の1カ月半~2カ月前に設定するのもポイントです。これよりも早くすると、空家賃が発生する可能性があります。
この時期は不動産業者も繁忙期であるため本当は避けたいのですが、異動の時期が4月に決まってしまっている場合がほとんどなので、その点はやむを得ないですね。
ちなみに、新しい職場から「健康診断や面談などをするため、入職前に一度こちらに足を運んでほしい」と言われることが多いです。
この日程に、家の内見を合わせられると、二度手間にならずに済みます。
②引っ越し費用を抑える
複数の業者から見積もりを取る
引越し費用を抑えるためには、複数の引っ越し業者に見積もりしてもらことが最も重要です。同じ日程でも業者によっては、倍くらい値段が違います(実話)。
と、業者が来るたびに安くなっていきました(笑)。
一度に複数社の見積もりを取れるサービスもあって、そういったものを使うと便利ですよね。
▼例えばこちら▼
引っ越し価格ガイド ホームページへ
引っ越し日を繁忙期からずらす
医局人事で転勤になる場合、大抵は引っ越し業者の繁忙期に重なってしまいます(4月異動、という医局がほとんどではないでしょうか)。
そのためどうしても引っ越し屋の繁忙期である3月に、引っ越しをせざるを得ません。
ただ同じ3月でも、15~20日頃までと、それ以降では料金が変わってきます。
10日弱有休消化ができれば、引っ越し費用をかなり抑えられますし、余裕をもって引っ越しをすることができます。
早めに予約する
人事異動の電話がかかってきた時点で、業者を予約してしまいましょう。
あくまで「一般的には」なので、念のため、見積もり後に予約をとる際はそれぞれの業者へ確認するようにしてください。
引っ越し先の住所が定まっていなくても、「〇〇県〇〇市の近辺で」という指定でも予約がとれる業者が多いです(全業者ではありませんが)。
ポイントまとめ
引っ越し費用を全額負担してくれる病院もありますが、上限が決まっている、あるいは全く負担してくれない病院もあります。
人事を聞いた時点ではそういった情報が分からないので、安く抑えておくに越したことはないですよね。
③不用品の買取・引取してもらう
引っ越しの際に、不用品の買取・引取をしてもらうのもおすすめです。
ブランド品や小物であれば店舗に持ち込む、あるいは出張買取をお願いする、というのが一般的でしょう。
家具や家電は、引っ越し業者に買取・引取をしてもらうと便利です。
・ サカイ引越センター
・ アップル引越センター
調べた限りでは、この2社が買取・引取サービスを行っているとのことです。処分したい大きな物がある場合は、見積もりをとる業者の中にこれらを含めてもいいかもしれません。
④電気・ガスの契約を見直す
引っ越しを期に、電気・ガス業者を見直すのもおすすめです。これまでの契約内容によっては、かなり安くなる可能性があります。
ただ電気・ガス業者は、どんどん新しいサービスが出てきたり、(〇〇とまとめるとお得など)複雑な条件が設定されていたりと、本気で最安値を目指すとしんどくなってしまいます。
・ざっと調べたなかで
・シンプルなもので(複雑な条件や縛りがなくて)
・今より安くなればいいかな
個人的には、このくらいに考えて選んでいます。
複数の電気・ガス会社を、一括で比較できるようなサービスもあります。
▼例えばこちら▼
エネチェンジ
⑤インターネット契約を見直す
インターネット回線(光回線)に関しても、電気・ガスと同様、見直しによって安くなる可能性があります。
というより、「解約をして乗り換えたほうが、これまでの契約を継続するよりお得」という状況が多々あります。
・新規契約(キャッシュバック+実質工事費無料といった特典。旧契約の違約金がかかる)
・これまでの契約の継続(移管手続き手数料+引っ越し先の工事費がかかる)
インターネット契約も、どんどん新しいサービスが出てたり複雑な割引条件が設定されていたりと、最安値を追求するとしんどくなってしまいますよね。
「執筆時の情報で」「大きな失敗はしない」という視点でまとめてみたので、よかったら参考にしてください。
スマホを大手キャリアと契約している場合
まず大前提として、
スマホを大手キャリアと契約しているならば、それと合わせて選べば安い(スマホセット割)
ということのようです。
▲公式ページから申し込むよりお得な別の申し込み窓口(GMOなど)がみつかったものは、そちらのリンクを貼っています。
注意!
auのpovo、docomoのahamo、SoftbankのLINEMOは、光回線とのセット割が適応されません。
楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIは、楽天ひかりとセットにするとお得です。
格安スマホを契約している場合
格安スマホや大手キャリアの格安プラン(povo、ahamo、LINEMO)を契約している場合は、契約時キャンペーンと月々の利用料を比較し決定することになります。
契約時に「光回線 最安値」で調べるのが確実だと思います。
※最新情報はそれぞれの公式ページからご確認ください。
【番外編】転職
ここまで出費を抑える方法をみてきましたが、異動になると、どうしても金銭的に大きな損失を被ってしまいます。
今回の異動は仕方がないとしても、「異動のない環境に転職をする」というのは、少なくとも金銭面では大きなメリットがあります。
このブログでは、転職や医局に関する記事をたくさん書いているので、よかったら参考にしてみてください。
医師転職の流れを完全解説~エージェント登録から入職まで~
「医局を辞める」徹底まとめ~方法・メリット・乗り越え方~
まとめ
少しでも転勤の費用を安く抑えるための方法をまとめました。
お得ポイント
- 賃貸:複数社で見積もり
- 引っ越し:複数社で見積もり、繁忙期を避ける、早めの予約
- 不用品:買取・引取を検討
- 電気・ガス:安い業者に乗り換え
- インターネット:安い業者に乗り換え(新規契約も検討)
- 転職:異動のない環境に転職
転勤が決まると、ただでさえ忙しくなります。
そんななかでの「ひと手間」ではありますが、手間に見合うだけのメリットがあるものばかりだと思います。よかったら実践してみてください。
さて、今回は以上です。
こちらの記事では、転勤のときにしなければならない手続き全般をまとめています。
医師が転勤・引っ越しするときの手続きまとめ【チェックリスト】
おすすめの転職エージェント
▼これらをおすすめする根拠はこちら▼
おすすめ医師転職エージェントはここ!各社への取材を元に徹底比較【根拠あり】
▼エージェント登録の方法など、転職活動の全行程はこちら▼
医師転職の流れを完全解説~エージェント登録から入職まで~
・面接は〇〇を通して申し込むのがおすすめ
・内定を保持しておけるのは、約○日間
・〇〇の時期は、気分が落ち込みやすいので心の準備を
など、重要ポイントも多数解説しています。