こんな疑問に答えます。
この記事を書いている僕自身も退局、転職経験者です。
長く働きたいと思える職場を手に入れることができ、いい転職ができたと感じています。
そしてその成功のためには、いい転職エージェントとの出会いが不可欠でした。
この記事では、転職する医師側の目線から、転職エージェントの選び方を詳しく解説します。
この記事を読むと分かること
- オススメ転職エージェント会社
- 選ぶ時の考え方
- オススメしたいエージェントさん(人)の特徴
- 自分に合うエージェントさんがみつかった後にどうすればいいか
では、行きましょう!
オススメの転職エージェント会社
このブログおすすめの転職エージェント会社はこちらです。
この4つをおすすめする根拠は、下の記事にまとめています。
おすすめ医師転職エージェントはここ!各社への取材を元に徹底比較【根拠あり】
3社に登録してみよう
「まずは上の4社のうち3社に登録してみる」という方針でいいと思います。
それでいい理由と、登録した後の行動や考え方を解説します。
十分な求人数と情報が手に入る
上記の4社は常に多数の求人(常勤では10000~50000件以上)をストックしています。その中から3社を選ぶことで、十分な候補病院リストを作ることができます。
たくさんの医師転職エージェント会社がありますが、ビジネスモデルは似ていると感じました。
具体的にはこうです。
①病院からの依頼、あるいは病院に営業をかけ、求人をストックしておく
②転職希望医師には求人を提示しつつ、ストックにない病院にも営業をかける
②がポイントで、求人が出ていない病院にも「こんな医師が求職中なのですが、いかがですか?」と、営業をかけてくれます。
営業をかけた病院一覧をみせていただきましたが、その数に驚きました(医師側の素性がバレないよう、きちんと配慮されています)。
こういった過程を経て、多くの候補病院が複数のエージェントから重複して提示されることになります(僕の感覚では「ほとんどの候補が」)。
大事なのは人
ここから重要になってくるのが、一緒に転職活動を進めていくエージェントさん個人の部分です。
病院への質問、交渉はエージェントさんを通すので、きちんとした人にお願いしたいものです。
エージェントさんの仕事は
・病院への質問/交渉
・契約書作成
・アフターフォロー
といった事務的なことから、
・候補の中から、こちらの価値観と照らし合わせてオススメしてもらう
・決断するにあたって、アドバイスをもらう
といった抽象的なことまで、多岐にわたります。
エージェントさんの性格は様々ですし、医師の側も「どんどんアドバイスや後押しがほしい人」も「自分でじっくり決めたい人」もいるでしょう。
最終的には相性が重要になってきますので、実際にエージェントさんと関わってみて、合う/合わないを判断する必要があります。
こればかりは、ランキングや口コミ、転職経験者のオススメからはわからないところです。
なぜ3社か
2でも4でもなく、3社である理由は下記のとおりです。
・多くの求人が重複する
・エージェントさんとの出会いが増える
・対応できるのは3社が精一杯
多くの求人が重複する
先程も書きましたが最終的には、多くの候補病院が複数社から提案されるという状況になります。
挙げてきたのが1社からのみという病院も、1社しかみつけられなかったということではなく、「最初にA社からの問い合わせがあったから(二度手間は嫌なので)、うちと交渉するならA社から」という病院側の希望によるものでした。
こういった理由から、4社、5社…と使うメリットは、それほど感じませんでした。
エージェントさんとの出会いが増える
うまく転職活動を進めていくためには、自分に合ったエージェントさんを探す必要があり、それは関わってみるまでわかりません。
多くの会社に登録することで、多くのエージェントさんと一度に関わることができ、それだけ自分に合う人に出会いやすくなります。
対応できるのは3人が精一杯
転職活動中も、医師の仕事を続けている人が大半でしょう。そんな中できちんと対応できるのは、3人が精一杯でした。
・選択/決断には労力がかかる
ピックアップされたたくさんの病院に対して、悩みながら取捨選択、優先順位付けをしていかなければなりません。
単に「給料のいい病院」という1つの基準で決められるのならば、労力はかかりません。
ただ多くの人はそうではなく、仕事量、雇用条件、人間関係、病院の立地などから総合的にいい病院をみつけたいのではないでしょうか。
「選択・決断」という作業には多くのエネルギーが必要となるといわれています。これを膨大な回数こなすのです。
・価値観を共有する
エージェントさんからの的確なアドバイスをもらうためには、こちらの価値観を理解してもらう必要があります。
それぞれの候補病院について、単にあり/なしではなく、「この病院はここがいいけど、ここがだめ。もうちょっとこういう病院を探して」と感じたことを細かく伝えるようにしていました。
これを繰り返すことで、
・こちらの希望に合った病院を探してもらえる
・価値観と照らし合わせて提案をしてもらえる
・迷ったときは意見をもらえる
といったことが可能になります。
ぼんやりと受け身で「いい病院来ないかな」と待っていても、なかなか理想の病院にはたどり着きません。
・こちらもきちんと対応する
エージェントさんも人間です。
こちらも毎回丁寧に対応する、迅速に返事をするといったことが、よりよい関係を築くことにつながります。
信頼できるエージェントさんの特徴
僕が信頼できると感じた、エージェントさんの特徴はこちらです。
対応が迅速、丁寧
基本的なことですが、信頼できる対応をしてくれるかという点が最も重要です。
具体的には下記のとおりです。
返信が早い
日々の仕事でもそうですが、返信が早い人とは仕事がしやすいですよね。
さらに転職活動中は、日々状況が変わり、不安なことや確認したいこともたくさんあります。
それらに迅速に返事をしてもらえると助かりますよね。
連絡の頻度が適切
エージェントさんによって連絡してくる頻度は様々です。何週間も連絡がない人も、こまめに電話がかけてくる人もいました。
僕の場合は連絡がマメである方がありがたかったですが、この辺りは医師側の好みもあるでしょう。
病院への質問/調整がきちんとしている
給料や当直の頻度などの雇用条件を中心に、明確にしておきたいことがたくさん出てきます。
これらを、その都度きちんと確認してもらわなければなりません。
最終的にはそれを契約書に明記してもらうと、後々のトラブル回避につながります。
予定を知らせてくれる
初めての転職活動であれば、どのようなスケジュールで話が進んでいくか分からず、不安になることも多いです。
医局や現在の職場に、退職を告げるタイミングを測っている方も多いでしょう。
こういった事情から、動きがあるたびに先の予定を知らせてくれるエージェントさんはありがたいです。
価値観を理解してくれる
先程は、医師側が価値観を理解してもらうために、「それぞれの病院について感じたことを細かく伝えるべき」ということを書きました。
ただ同じように伝えても、エージェントさんによって伝わっている人とそうでない人がいるように感じました。
「先生の一番重視するものは何ですか?」
こういった言葉が出る人は、価値観を理解しようとする姿勢に乏しいのかな、と感じました。
同じ病院でも、提案のされ方で大きく印象が変わります。
「この病院、ここが良いですが、ここは先生に合いませんよね。だから優先順位は3番目くらいでしょうか?」
というところまで、こちらのことを理解してくれると完璧です。
無理に転職を勧めない
転職エージェントのビジネスモデルは、転職が成立した時に医師の年収の○ %を、病院から受け取るというものです。
いくら相談に乗っても、転職が成立しなければ儲けはありません。また給料が高い病院に転職させればさせるほど、多くの儲けになります。
こういった事情がありつつも、無理に転職をすすめず、こちらの判断を待ってくれる人をおすすめしたいです。
僕のエージェントさんは、転職をするメリット、デメリットを明確にしたうえで、ご自身の転職経験を語ってくれました。
「私も転職で得たものもあれば、無くしたものもあります。先生が幸せになれると思える決断をしてください」と。
合うエージェントがみつからないとき/みつかったとき
みつからないとき
大手のエージェント会社は、エージェントさんの数も多いです。その中にはおそらくあなたに合う人も、合わない人もいます。
合わないと感じたら、遠慮する必要はないので、会社内の別のエージェントさんを紹介してもらいましょう。
あるいは3社登録しても信頼できる人がいない場合は、追加で4社、5社と登録が必要になります。
みつかったとき
先程も書いた通り、転職活動が進むと、多くの候補病院が複数のエージェントさんから提示されます。
気になる病院へのアプローチは、もっとも信頼できる人を通すことをおすすめします。
「面接を申し込むときに通したエージェントさん」が、その後の質問や交渉、契約の締結やアフターフォローに至るまで、すべてを担当することになります。
病院からの報酬も、そこにのみ支払われます。
シビアなようですが、あなたの未来にかかわることです。
まとめ
転職エージェントを選ぶポイントは、下記のとおりです。
ポイント
- 多くの求人をストックしている3社に登録して
- 十分な候補病院リストを作り
- 信頼できるエージェントさんを3人程度探して
- その人たちと一緒に転職活動をしていきましょう
こういった点からも、余裕を持った転職活動をしたいものです。
今回は以上です。
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